「魍魎の匣」

Posted under 京極夏彦 by ポニョ on 水曜日 25 3 月 2009 at 2:15 PM

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魍魎の匣

著者:京極夏彦

出版社:講談社ノベルス

価格:1334yen

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匣の中には綺麗な娘がぴったり入ってゐた。箱を祀る奇妙な霊能者。箱詰めにされた少女達の四肢。そして巨大な箱型の建物―箱を巡る虚妄が美少女転落事件と バラバラ殺人を結ぶ。探偵・榎木津、文士・関口、刑事・木場らがみな事件に関わり京極堂の元へ。果たして憑物は落とせるのか!?日本推理作家協会賞受賞作 (Amazon.co.jpより)

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前回紹介した、「姑獲鳥の夏」もそうなんですがこちらの作品も映画化された作品です。
アニメ化もされる?された?のかな。
やっぱり京極さんの作品です、分厚いです。
私はこの百鬼夜行シリーズにはまり、出ているものを読んだのですが
もうこの厚さになれると、普通の本の厚さだとなんだか物足りなさまで感じるような
妙な慣れが生じてしまいます。

物語は、とにかく話はもやもやと、それこそ“魍魎”がそこにいるような、なかなか
“実体”が掴めない、読み出すと続きが気になってサクサクと読んでしまいます。
事件そのものが複雑に絡み合って、そして“心の闇”に、“魍魎”に取り憑かれた人たち
が起こす、とどめのない悲劇にきっと読んでいて背筋がゾクっとしてしまいます。
この作品で印象に残ったのは、作中に取り込まれている、ある小説家の小説
です。その内容は読んでのお楽しみですが、だんだんとエスカレートしていって、
読んでいてゾクっとしました。その小説が作品を引き立てていて、身も凍るような
演出でした。

膨大な蘊蓄といろんなところに張られた複線、「みっしり」詰まった作品だと思います。
読んだあとは、幸せとはなんだろう?と少し考えてしまうものになります。

「陽気なギャングが地球をまわす」

Posted under 井坂幸太郎 by ポニョ on 金曜日 13 3 月 2009 at 1:51 PM

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著者:井坂幸太郎
出版社:祥伝社
価格:880yen

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嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女。この四人の天才たちは百発百中の銀行強盗だった…はずが、思わぬ誤算が。せっかくの「売 上」を、逃走中に、あろうことか同じく逃走中の現金輸送車襲撃犯に横取りされたのだ!奪還に動くや、仲間の息子に不穏な影が迫り、そして死体も出現。映画 化で話題のハイテンポな都会派サスペンス。
(Amazon.co.jpより)
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映画にもなった作品です。
緻密に練られた計画を立ててエレガントに強盗するの4人組。
金に困って強盗するのではなく、ある種刺激を求めて強盗してる感じです。
ギャング団の一人の響野の口ぐせの
「ロマンはどこだ?」
にもあるように、この主人公4人にとって強盗はロマンななんでしょうね。
この口ぐせにもあるように、ただ強盗する話なんですが目的はお金ではなく
ロマンを追求した結果強盗になったという4人組みであって、
悪いことをしているんだけど、つい応援したくなるような魅力のある人たちです。
スカッと爽快な後味もあり、サクサク読める作品です。

こちらの映画も見たのですが、映像がオシャレで、題名にもあるように
陽気な感じがとても伝わる作品になっていて、原作を読んだ後に見ても
爽快に見ることができました。

爽快さを求める方にいかがでしょうか?

「姑獲鳥の夏」

Posted under 京極夏彦 by ポニョ on 水曜日 4 3 月 2009 at 1:28 PM

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著者:京極夏彦
出版社:講談社
価格:840yen (文庫版)

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この世には不思議なことなど何もないのだよ―古本屋にして陰陽師が憑物を落とし事件を解きほぐす人気シリーズ第一弾。東京・雑司ケ谷の医院に奇怪な噂が流 れる。娘は二十箇月も身籠ったままで、その夫は密室から失踪したという。文士・関口や探偵・榎木津らの推理を超え噂は意外な結末へ (Amazon.co.jpより)

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ほかの京極さんの作品を本屋さんにいって、探すと「辞書?」と間違うくらいの
ボリュームがあるのが、この作品の魅力の一つじゃないかと思います。
この初期の「姑獲鳥の夏」なんですが、百鬼夜行シリーズの第1作となっていて
あとから出ているシリーズに比べると薄いと思えるボリュームですが、
ほかの本と比べると、十分分厚いと思えるボリュームとなっています。

普通のミステリーとはちょっと違い探偵役というのが、古本屋でもあり神主でもあり
陰陽師による憑きもの落としをしている中禅寺が担っております。
探偵が仕事の榎木津もでてきますが、普通のミステリーで言うと解決するための
仲間という役割です。
京極さん作品の魅力として膨大な知識によって繰り広げられる理論的な解釈。
妖怪という言葉がでてきますが、超自然的なものではなく理論的なわかるものとして
説明にでてきて、妖怪ミステリーといわれることがありますが、実に自然なものとして
うまく説明に出来ているなと思えるものとして出てきます。
このすごいボリュームであってもそのおかげもあってサクサクと読める作品です。
「姑獲鳥の夏」ちなみに「うぶめのなつ」と読みます。
ストーリーとしても、とても読み応えのある本です。