「聖女の救済」

Posted under 東野圭吾 by ポニョ on 火曜日 14 7 月 2009 at 3:58 PM

images
聖女の救済

著者:東野圭吾
出版社:文藝春秋
価格:1700yen

*

*

——————————————————————————————————

男が自宅で毒殺されたとき、離婚を切り出されていたその妻には鉄壁のアリバイがあった。草薙刑事は美貌の妻に魅かれ、毒物混入方法は不明のまま。湯川が推理した真相は―虚数解。理論的には考えられても、現実的にはありえない。(Amazon.co.jpより)

———————————————————————————————————-

前回に続いて東野さんのガリレオシリーズです。 ドラマに出てきていた柴崎コウさんの役の内海さんがでていたらしいですね。 (といってもドラマを見ていないので、らしいということしか言えませんが) 今回の話も「容疑者xの献身」と同じように、最初から犯人はだれかというのはわかって進んでいきます。

今回のトリックはガリレオの言う「虚数解のトリック」とは、「理論的には考えられるが現実的にはありえないトリック」 ということで、ありえないトリックだと思いました。 ただそれをしかけた犯人の執念というのかその部分をうまく書かれております。 その執念によって作られたトリックによって 被害者の考え方はたいていの人が、なんだか嫌な考えを持つ人だなと 思うような人であり、より一層犯人への思い入れが強くなる感じでした。

そう引き込ませる東野さんの作品の人のキャラクターづくりにはいつも 素敵だなと思わされます。 ただやはりドラマとかになったりすると、どうしても読んでいるときに その役の人の顔になってしまうとこが、私としては困りどころです。

「容疑者Xの献身」

Posted under 東野圭吾 by ポニョ on 木曜日 18 6 月 2009 at 3:33 PM

efbd981容疑者Xの献身

著者:東野圭吾
出版社:文藝春秋
価格:660yen (文庫版)

—————————————————————————————————————-

天才数学者でありながら不遇な日日を送っていた高校教師の石神は、一人娘と暮らす隣人の靖子に秘かな想いを寄せていた。彼女たちが前夫を殺害したことを 知った彼は、二人を救うため完全犯罪を企てる。だが皮肉にも、石神のかつての親友である物理学者の湯川学が、その謎に挑むことになる。ガリレオシリーズ初 の長篇、直木賞受賞作。
(Amazon.co.jpより)

—————————————————————————————————————–

最近いろいろなものがドラマにもなり、この作品で映画にもなった東野さんのガリレオシリーズです。
この作品で東野さんは直木賞を受賞しました。
すでに受賞された感じの大御所の作者ですが、この作品が初めての受賞になるようです。

数学者という設定であるので、数学の証明の手法と、事件の証明とを関連付けるとこなど
この登場人物とストーリーが絡み合っていて面白いと思えました。
と、いいましても特に難しいと思えることもでてくることもなく
スラスラと読めます。

この話は、「真相の解明」が「問題の解決」になってないので
その部分でラスト涙を誘う展開となっております。
真相を解明していくミステリーとしても面白いのですが
この話はキャラクターの動かし方に惹かれます。
私としては、湯川さんより石神さんのほうが心に残り
それほど素敵なキャラクターとして描かれていました。
切ないミステリーでした。