「魍魎の匣」

魍魎の匣
著者:京極夏彦
出版社:講談社ノベルス
価格:1334yen
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匣の中には綺麗な娘がぴったり入ってゐた。箱を祀る奇妙な霊能者。箱詰めにされた少女達の四肢。そして巨大な箱型の建物―箱を巡る虚妄が美少女転落事件と バラバラ殺人を結ぶ。探偵・榎木津、文士・関口、刑事・木場らがみな事件に関わり京極堂の元へ。果たして憑物は落とせるのか!?日本推理作家協会賞受賞作 (Amazon.co.jpより)
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前回紹介した、「姑獲鳥の夏」もそうなんですがこちらの作品も映画化された作品です。
アニメ化もされる?された?のかな。
やっぱり京極さんの作品です、分厚いです。
私はこの百鬼夜行シリーズにはまり、出ているものを読んだのですが
もうこの厚さになれると、普通の本の厚さだとなんだか物足りなさまで感じるような
妙な慣れが生じてしまいます。
物語は、とにかく話はもやもやと、それこそ“魍魎”がそこにいるような、なかなか
“実体”が掴めない、読み出すと続きが気になってサクサクと読んでしまいます。
事件そのものが複雑に絡み合って、そして“心の闇”に、“魍魎”に取り憑かれた人たち
が起こす、とどめのない悲劇にきっと読んでいて背筋がゾクっとしてしまいます。
この作品で印象に残ったのは、作中に取り込まれている、ある小説家の小説
です。その内容は読んでのお楽しみですが、だんだんとエスカレートしていって、
読んでいてゾクっとしました。その小説が作品を引き立てていて、身も凍るような
演出でした。
膨大な蘊蓄といろんなところに張られた複線、「みっしり」詰まった作品だと思います。
読んだあとは、幸せとはなんだろう?と少し考えてしまうものになります。
姑獲鳥の夏